新規技術開発で武田薬品工業と共同研究を開始

弊社は人工染色体ベクターを利用した遺伝子治療に関する新規技術開発で武田薬品工業株式会社(代表取締役 社長CEO:クリストフ・ウェバー、本社:東京都中央区日本橋)と共同研究に着手することになりました。

人工染色体ベクターはヒトあるいはマウスの染色体を人工的に操作することにより、巨大な遺伝子や複数の遺伝子を長期間、安定的に遺伝子発現させることが出来るchromocenterが持つ特許技術です。現在、ヒトの遺伝子治療で用いられるウイルスベクターは搭載できる遺伝子の大きさや数に限界があります。特にゲノムへの挿入型ウイルスベクターには挿入位置がランダムであることから発癌性や遺伝子破壊のリスクが懸念されます。また、ゲノム編集技術を利用した遺伝子治療の研究も近年は盛んに行われていますが、治療対象外の遺伝子配列への変異についてリスクが残ります。
そこで、これらのリスクを回避でき、今まで不可能であった遺伝子搭載が可能な人工染色体ベクターを新たな遺伝子治療のツールとして利用することを目的として、両社が共同で研究開発に取り組みます。この共同研究は、武田薬品工業が新たな医薬品開発のシーズ発掘に関する社内グラントとして採択し、両社が研究者と資金を提供し合うことで動物実験から、さらに臨床開発までを見据えて進められる計画です。

中小機構プレスリリース:http://www.smrj.go.jp/regional_hq/kinki/org/press/2019/pjacom0000003l4e-att/20190520_press01.pdf