核型解析

核型解析
~再生医療等製品の細胞評価~

核型解析およびmFISH/FISH解析は、住化分析センターの取扱いとなります。お見積り・お問い合わせは、住化分析センターのお問い合わせフォーム(こちら)より、お願いいたします。

目次

  1. 核型解析の必要性とは?
  2. 核型解析の使用用途
  3. 核型解析に用いる技術の紹介
  4. chromocenterの解析の特徴
  5. 核型解析をお考えのみなさまへ
  6. よくあるご質問
  7. ご依頼の流れ

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再生医療によって、これまで有効な治療法のなかった疾患の治療・研究などができる期待が高まる一方、新しい医療として安全性を確保しつつ迅速に医療関係者や患者のもとへ提供する事が求められております。
核型解析では、この様な細胞の安全性を評価する事を目的の一つとしており、みなさまの健康と医療の発展に貢献し、社会還元することを目指しております。

■核型解析の必要性とは?

再生医療等製品の審査において、ヒト由来細胞・組織加工医薬品等の品質及び安全性の評価試験の1つとして求められております。

詳しくはお問合せください。

■核型解析の使用用途

  • 当局申請
  • セルバンク作製
  • 疾患モデル細胞の評価
  • 樹立細胞の評価
  • 染色体マッピング
  • 遺伝子組換え細胞の評価
  • 定期的な染色体のモニタリング
  • 遺伝毒性の調査

■核型解析に用いる技術の紹介

以下に核型の解析を行う上で頻繁に利用される染色方法とその特徴を記載します。

G-band解析

サンプル 分裂期の細胞(培養細胞)
検出方法 トリプシン・ギムザ染色による各染色体のバンドパターン
分解能 5 Mb程度
得意な点 構造異常の検出(逆位、重複、欠失、転座等)、異数性の検出、マーカー染色体の検出
苦手な点 微小な構造異常の検出、複雑な構造異常の識別

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※Q-band解析はヘキスト染色またはキナクリン・ヘキスト染色による核型解析であり、得られるデータの内容はG-band解析と同じです。

mFISH解析(マルチカラーFISH解析)

サンプル 分裂期の細胞(培養細胞)
検出方法 複数の蛍光標識をブレンドしてラベル化した個々の染色体に特異的なプローブによる染色体の色分け
分解能 1.5 Mb程度
得意な点 構造異常の検出(転座)、複雑な構造異常の識別、マーカー染色体の識別、異数性の検出
苦手な点 同一染色体間で起きた構造異常の検出(逆位、重複、欠失)

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FISH解析

サンプル 分裂期の細胞(培養細胞)、間期の細胞(培養細胞、組織)
検出方法 遺伝子・領域に対し特異的なプローブのシグナル
分解能 5-10 Mb程度(分裂期)、100 kb程度(間期)
得意な点 シグナルの位置(分裂期)
苦手な点 対象領域以外の異常の検出

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■chromocenterの解析の特徴

信頼性保証体制での試験実施可能

通常の解析に加えて、信頼性保証体制での試験を実施しております。
詳しくは、お問合せください。

豊富な解析実績

核型解析に特化し、これまでに多くの細胞を観察したノウハウを蓄積しています。的確に、迅速に解析を実施します。

■核型解析をお考えのみなさまへ

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御社の基準・目的・予算に合わせた個別プランを組立て、ご案内いたします。

はじめて核型解析を依頼されるお客様も多くいらっしゃいます。 試験の目的などをお伺いできれば、弊社にて目的に応じた試験系をご提案させて頂きます。また結果に関しての考察や判断基準なども適宜、ご説明させて頂きます。

・試験開始前
・調査段階の方
・長期的計画をお考えの方、結果の速報をご希望の方
・ガイドライン・承認書等に沿った試験をお考えの方
・書類作成が必要な方、核型解析の質問のある方

G-band解析・Q-band解析・mFISH解析・FISH解析を用いて、御社の目的・細胞に沿った試験をご提案いたします。

■よくあるご質問

Q:解析に必要な細胞数はどれぐらいですか?
A:T-25フラスコ1枚分以上は必要になります。なお、1×10^6細胞以上をカルノア固定処理を実施して、解析に用いる事が多いです。但し、単純に細胞数だけの問題ではなく、細胞分裂が活発な時期を捉えて、固定を実施する事が重要となります。培養時の播種数、播種密度、固定に供する細胞数などのご相談にも対応致します。まずはご相談ください。

Q:細胞はどのような形で送るのが良いですか?
A:弊社では、カルノア固定サンプル、培養フラスコ、凍結バイアルの3種類の形態で日被験サンプルを受け付けております。細胞の状態によって、必要な金額と時間が異なっております。また、弊社にて培養操作が必要な場合、培養条件によっては同じ条件での培養が出来ない可能性も有ります。御見積の際に、ご相談ください。

Q:解析数は何細胞が良いでしょうか?
A:解析目的や企業様・研究者様毎の基準に依り異なります。 現在のご依頼としては、「20細胞分の染色体本数カウント、8細胞分のカリオタイピング」または「20細胞分の染色体本数カウント、20細胞分のカリオタイピング」を依頼されるケースが多い状況です。

Q:施設見学・Tech Visitは行っておりますでしょうか?
A:実施しております。但し、スケジュール調整の為、遅くとも1か月前にはご連絡ください。

■ご依頼の流れ

1:御見積を作成します!

不明点含めてご遠慮なく、お問合せください。
電話・ウェブMTGシステムでの対応可能です。
細胞の受入形態は、以下の3種類があります。

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2:見積もりをご確認頂き、ご発注ください。

サンプルを送られる際には、受入準備が有りますので、事前連絡をお願いしております。

3:解析完了後、報告書を納品致します。

ご依頼から納品までの想定納期

検体受領から報告書提出までの納期の目安

カルノア固定サンプルの場合 2週間程度
培養フラスコの場合 5週間程度
凍結バイアルの場合 7週間程度

信頼性保証試験の場合、一般試験よりもお時間を頂いております。
余裕を持ったご連絡をお願いいたします。